島根益田市 田ノ原牧場~山地酪農の実践~

島根のちょっと山奥で自然と共に生きる酪農家(を目指す)ブログです。
2017年10月現在、山羊一頭と猫2匹,牛四頭。少しの田んぼと畑を無農薬で細々とやりながら、牛を山に放牧しながら、耕作放棄地となった田と荒れた山を開拓しています。

牛、来たる

ついに…
来てしまいました…

牛です。


ジャージーのメス孕み2頭、茶色いほうがココちゃん、白い方がねねちゃんです。
2匹とも母校の蒜山にある酪農大学校からきました。


ねねちゃんのほうがおばあちゃんで、もう8歳、人間でいうと40~50くらいの壮年期です。


ねねちゃんは大人しい性格で、よくココちゃんに餌を奪われています。
牛の世界では年功序列は通用しません。
力がすべてです。


でも優しいこなので、慣れるとちょっとペロペロ手をなめてくれます。
かわいいです。
ぽっちゃりしててお乳も大きいです。


ココちゃんは屈強な戦士タイプです。
舎飼いだったとは思えないほど山の急峻な傾斜を走り下ります。


体型も放牧体型でがっちりしていて、力強さを感じます。


2頭とも来た当初は全く餌も食べず、山に置いて行かれる度に寂しがっていましたが、徐々になれていきました。


3日目でホールクロップサイレージというお米の漬物のような餌を食べ始め、1週間で野草も少しずつ食べ始めました。


まだ柔らかい草だけ選んで食べていますが、最近では笹の新芽や木の芽などもバリバリ食べてくれ始めたので少し安心しています。


最終的には夏場はほんの少しのおやつだけやるようにしていきます(今はまだ少し購入乾草と配合飼料もやっています)


今までずっと牛舎の中で暮らしてきていたので、山の環境になれるまでにはまだ時間はかかりますが、1か月でだいぶ適応してきています。


牛の野生の力は人間よりずっと強いですね。


これからが大変ですが、楽しみです。

ヤギのスケさんも冬場に預けたきりになっていましたがリーゼントが立派になって戻ってきました。畔草をもさもさ食べてくれます。現状、牛より草を食べてくれているので、もっとヤギを増やしたいです。

セルフビルドアグリガレージ(完成編)

投稿がまたもや遅れてしまいました。
ガレージ自体は3月中には完成しており、その後は牛舎、畑、牧草地の準備、電牧の設置、竹暗渠の埋設に追われていました。


農繁期、今年は一段と忙しく、家の周りも満足に草刈りできない状況です。


では、ガレージづくりの続き


前回は基礎まで作りました。



この上に柱を立てます。

周りにブロックも積んでモルタルで繋ぎます。
ほんとは基礎からアンカーボルト打ってブロックと一体化させたほうが安定しますが、それはまた牛舎のときに。


なんだか傾きが凄い・・・
廃材を使っていることとそもそも基礎がきっちり水平をとれていないと組み立ててで苦労させられます。


猫も不安そうに見守ります。

横軸をつなげれられたら少し安定しました。
不安なので斜めに筋交いも早めに入れます。

繋ぎはビス(長いねじ)とカスガイ(U字型の釘みたいなもの)で行う、簡易的なものです。
まあ、納屋なのでいいですが、牛舎ではボルトをちゃんと通したいです。


母屋(屋根のてっぺんを通す柱)を通したら、お義父さんと一緒に屋根にトタンを打ち付けてい来ます。


家族総出で行いましたが、組み立てには3~4日はかかりました。

屋根が出来たら側面もトタン
屋根は新品を使っていますが、側面は穴あきの中古を半値くらいで廃材屋で買いました。


段々それらしい形になっていきます。

そして・・・




完成です。


なんとかギリでトラクター2台と農機具が入るスペースが出来上がりました。
前からあった小さな納屋とも接続されているので、物の出し入れは楽になりました。


今のところ、雨漏りもなく、なかなか役立ってくれています。


少し平らでない床や、よく見るとへこんでいる屋根も、素人仕事なので見た目は悪いですが、機能的には問題なく使えています。


牛舎を作るまでのいい練習になりました。


廃材を多く使ったので、費用は抑えられましたが、それでも20万くらいはかかったと思います。


生コン4万、木材3万、トタン5万、バックホーリース4万、釘、カスガイ、ビス、メッシュ、コンクリブロックに2万、インパクトと電ノコも新調したので2万、くらいです。


普通にやると木材が3倍、トタンが1.5倍、生コンも1.5倍くらいかかると思います。


面積は24平米くらいだったかな?


1平米当たりの費用1万くらいと考えると破格の安さですが、長持ちしてくれるかどうか・・・


なにはともあれ、無事完成して良かったです。


この経験を活かして牛舎作りも頑張ります!

セルフビルドアグリガレージ(基礎作り編)

はい、ということで更新がとてつもなく遅くなってしまいましたが、遊んでいたわけではありません!


今まで廃車置き場となっていたスペースを使って、農業用資材やトラクターをしまえるスペースを作っていました。アグリガレージとかっこよく言ってますが、いわゆる納屋みたいなもんですね。


何分自分たちだけでやるのは初めてのことなので、かなり悪戦苦闘しました。


まず廃車を業者にどかしてもらって掃除するとこから始めました。


きれいにした土地をリースしたバックホーで掘りほりします。



掘りすぎたり、でかい石が出てきたりと微妙に時間を取られました。
高さをなるべく均一に掘るのは難しいです。一応掘るスペースには鉄筋に糸を張って目印にしています。


掘った残土処理は隣の畑の道作りに使います。
軽トラに入れては畑に運びました。


砕石を近場の採石場から運んでもらい、バックホーで均したのちにランマーという鎮圧機で平らにします。
最初の高さが微妙なので、凸凹なままの悪い例です。



すけさんも近場で見ていました。


生コンを運んでもらい、メッシュを入れた型枠の中に流し込みます。再びみんなで均し、バイブレーターという振動する機械で石を沈めます。一応この時、水盛りというやり方で高さを調整して基礎石を置いたつもりでしたが、後で見ると普通にずれていました(泣

バイブレーターを満遍なくやった後で、上からコテでぺたぺたして表面をきれいにしていきます。最後にブルーシートで覆って乾くまで待てば基礎は完成です。


ちなみにブルーシートが乾く途中でコンクリにつくと表面の仕上がりが汚くなるので注意しましょう。私も次回からケチらず養生シートを使います!


とりあえず、長くなるので一回目はこのくらいで。
ここまで1日作業の突貫仕事でした。
次やるときは2日くらいかけてじっくりやりたいですね。
基礎作りは土台となるところなのでかなり重要ですが、まあ、まずはなんとか形になりました。
次回はいよいよ柱を立てて一気に仕上げます。