田んぼの土壌改良【緑肥で水はけ改善、地力UP!】
梅雨に竹暗渠を入れて、山からの水を排水させた田んぼに、今度は雪印種苗の緑肥であるセスバニア【田助】を撒きました。
マメ科の根は一直線にまっすぐ伸び、硬い地中にできた岩盤にひびを入れ、水はけを良くします。さらにマメ科は根に根粒菌という空気中の窒素を固定して栄養分とする菌を保有するので、マメ科を育てた後に土にそのまますき込むと土壌の有機成分と窒素分が同時に増えます。セスバニアはマメ科の中でも根だけでなく茎にも根粒菌を保有するので、水はけの悪い田んぼでも大きく育ちます。普通に雑草として生えているような草ですが、実はとても有用な草なのです。
トラクターで軽くロータリーをかけてからの播種、一応鶏糞と石灰をぱらっと撒いてからの播種。合計3反ほどで4キロ蒔き、種代10000円ほど。
播種後1週間後の田、水草と同程度に全面にうっすらと生えてきた。発芽率はかなり高かった。しかしこの後日当たりのよいこの田のセスバニアはアブラムシにより大半が食いつくされてしまった。成長もイマイチ。土質の関係もあるかもしれないが、土が痩せすぎていたのかも。左上は撮影者の指です。
こちらは3週間後の日当たりの悪い田です。虫もつかず、全体的にセスバニアが繁茂しており、特に周りの木を燃やして炭があった場所(真ん中やや左上付近)はもっさりしています。
上戸同じ田んぼ播種後1月半後です。順調に育ったセスバニアは2メートル近く大きくなっていました。全体的にはまだ80センチ程度でしょうか。
あまりに水気が多い場所にはあまり残っておらず、生えていても生育は悪かったです。
根は思ったよりも長くなっておらず、10センチほど。ここからどこまで大きくなるかわかりませんが、種が落ちる前には刈り込まなければならないので、あと1~2週間くらいがリミットです。
反省点としては、播種前のロータリーが甘かったこと、初期段階で害虫の駆除を行えなかったこと、播種時期が微妙に遅かったことなどです。
大体田んぼが持ってる地力もわかったので、今後は肥料をいれたり、水はけの特に悪いところを集中的に改善したりして対策をしてこうと思います。
大雨が降ったあとは、秋の風が感じられるようになりました。
そろそろ秋野菜の準備もしていく時期ですね。空も秋模様になってきて、なんだかうれしくなった今日この頃でした。