島根益田市 田ノ原牧場~山地酪農の実践~

島根のちょっと山奥で自然と共に生きる酪農家(を目指す)ブログです。
2017年10月現在、山羊一頭と猫2匹,牛四頭。少しの田んぼと畑を無農薬で細々とやりながら、牛を山に放牧しながら、耕作放棄地となった田と荒れた山を開拓しています。

2頭目、誕生!


真夏の暗闇の中で蠢く黒い影・・・
不気味に光るその眼差しの正体は・・・!!


ココちゃんが産んだわが牧場2頭目の子牛!
その名もゲンジ!!


2頭目はオスの子牛ちゃんでした。


名前の由来はゲンジホタルからです。


ゲンジは竹藪の隅で産まれました。
安産で7時から3時間くらいでポロっと産まれました。


今ではホタルちゃんと一緒に牧場を跳ね回っています。
ホタルのほうもすくすくと大きくなっています。


ただ、益田市は一時39度の猛暑を迎え、さすがに牛たちも暑さに参ってしまいました。


牛は低温には強いですが暑さには弱いです。30度を超えると大きなストレスを感じてしまいます。
ジャージー種は比較的暑さに強いと言われていますが、今年の夏は暑過ぎました。
今はピークを過ぎて落ち着いて決ましたが、来年にはもっと避暑地を作ってあげないといけません。


ホタルちゃんつんつん


パクっと
とっても可愛いです。

猫たちも暑さで溶けていました。
皆さんも残暑にはお気をつけください。


小規模バンカーサイロで越冬飼料作り(耕作放棄地にソルゴー、ヒエ)

夏真っ盛り、連日の猛暑が続き、牛も日中はずっとぐったりしています。


涼しい杉林の下で避暑をして、夕方くらいから動いき始めます。


人間もそうしたいのですが、牛たちの冬場の餌を今のうちに作らなくてはならないので、暑い中頑張ります。
サイレージという牧草の乳酸漬物を作ります。
酪農家の夏場の仕事です。


耕作放棄地だった場所を5反分くらい借りて牧草のソルゴーとヒエを5月にまいたのが立派になりました。無肥料区は生育はいまいちでしたが、頭数が少ないのでまあ大丈夫でしょう。


ソルゴーはかなり強い草で、割とすくすく大きくなりました。肥料をやったほうが断然大きくなりましたが、そちらは2回どりする予定です。

写真手前がヒエ、奥がソルゴーです。今年は5月にあまり雨が降らないせいもあってか、ヒエの生育が悪く、あまり収量になりませんでした。あと、湿気に強いかと思い、水はけの悪いところに重点的にまいたせいもあるでしょう。(ソルゴーは水はけの良いところにまいた)
小さいヒエはそのまますきこんで緑肥にします。


軽トラに積んで運んだソルゴーを裁断機で細かく刻んでバンカーに投入します。
実はこのバンカー、堆肥舎になる予定でしたが、牛舎が出来ないし、たい肥が集まらないのでそれならバンカーにするか、急遽予定を変更しました。


裁断機の調子は良く、小さいバンカーは軽トラ5台分くらいでいっぱいになりました。
裁断した上からふんで,乳酸菌と糖蜜を混ぜたものを少し振りかけました。


空気の入らないようぎゅうぎゅうに押し固めます。これは乳酸菌発酵させて草を腐らせないようにするためです。
今年は5~6反分くらい草地を使って牧草を作りましたが、収量は軽トラ10台分くらい。
肥料もやってないので、かなり少ないほうですね。
あんまり取れすぎても牛が少なくて余るので、まあこんなもんでしょうか。


失敗して足りなくなって泣きを見ることも十分考えられますが・・・


あと、写真ではそのままソルゴーをバンカーに入れていますが、本来は大きな農業用ビニールで包むようにして入れます。出ないと乳酸菌の酸でコンクリが痛むし、密閉もしづらくなります。
完成してから気づきました。来年は気を付けます。
お義父さんお義母さんにも手伝ってもらって計4日程度で終われました。天候も、まあまあ悪くなかったです。密閉は、結構ムラが出来てしまいました。


あとはサイレージの出来が悪くないのを祈ります。

最近お母さんのネネよりココになついてるホタル。ネネはいつも一人ぼっち・・・


急な斜面も上がったり下りたりするようになりました。

右はヤギのスケさん。仲間には入れなくても、近くにはいたいという、いじましさを感じさせます(笑)

牛たちのその後(導入から二か月経って)

今年は干ばつが続き、2週間雨が降らない日が続いたりしたので、5月中は牛にとっては過ごしやすい環境でした。


しかしながら、導入当初は慣れない環境と餌で牛たちは移動ひとつもとても慎重。
生えてる草もひとつひとつ臭いをかぐものの、口にすることはほとんどないような状況でした。


当然、そのままだと死んでしまうので、まずは近場でWCS(お米を稲ごと発酵させた餌)を作ってる農家さんから購入、あとは農協からチモシーとバミューダの乾草、濃厚飼料(トウモロコシやぬか、油粕や糖蜜、ビタミンなどをまぜた配合飼料)の代わりに、あっぺん小麦、大豆粕、ビートパルプを自家で混ぜたものを朝夕給与。


当初はそれでも喰わなかったので仕方なく組合繁殖用配合を使いました。流石に食いがよく、腹も徐々に回復してきました。


無事出産も終え、牛乳を毎日出し始めたねねちゃん。
現在朝夕でそれぞれ3~4L,日量で6~8、子牛が飲んでる量を含めれば10~12Lほどの牛乳を出している計算になります。


これは一般的なホルスタイン牛の4分の1程度、ジャージー牛の3分の1程度です。
牛を飼ったことがない人は、たいてい、
「そんなに出るの?」
と驚かれますが、出るように改良され、出るような餌と飼い方をしているのです。
自然に飼えば一日5L出るか出ないかでしょう。
子牛が飲む分としては、それだけあれば十分です。

過保護なねねちゃんは子牛のホタルに振り回されて、あっちにウロウロ、こっちにウロウロ、大変です。
活発なココと、生まれたてのホタルは山の斜面をガンガン移動します。


ホタルは生後1週間程度で親の真似をして笹をはみはじめました。
当然、固い笹は嚙み切れませんが、真似をしようとする姿はとてもかわいらしいです。
生後2週間程度で柔らかい草を食べ始め、1か月たった現在は、隙あらば草をはみはみしています。
牛乳もまだ飲んでいますが、草主体になってくれば自然と乳離れします(してくないと困る)。

3頭はいつも一緒、ホタルが寝ているときは置いてきぼりになることも

涼しい風が吹く谷間の杉の木の下でお休みするがお気に入り
最近はだんだん山の高いところで涼むようになりました。ちょっとでも標高が高いほうが涼しくなり、虫も少なくなります。
ちゃんと自分たちで場所を覚えて行動できるようになってきました。


それと、笹は固くなってしまう前、新芽の柔らかい状態の頃が一番好みなようで、大きくなってしまうと一気に見向きもしなくなります。


こまめに笹と竹は管理しないといけなさそうです。

最近は一番弱げだったねねちゃんがバクバク草を食べてくれるようになったので助かります。逆に出産を控えたココが少し食欲が落ち気味、再来週くらいには分娩予定です。